女性のトラブル

卵巣ガン

子宮内膜症からのガン化

子宮内膜症から卵巣ガンが 発生する時も、他の原因 から発生する場合も、卵巣ガンは基本的に検診で予知するのは無理といわれて います。毎月診ていても、急にできてしまいます。 一応嚢胞の大きさと年齢に注意が必要だとはいわれていま すが、こういうタイプの嚢胞は危ない、その中でもどういう形だったら危ないとか、どういう見え方だったら注意しなければいけないか、というハッキリしたものがないので、 早めに手術して取ってしまうのが現状です。

日本では 静岡県、茨城県で大規模 調査をした結果がありま す。それによると、何も 病気の ない人から卵巣ガンが急に出来るのは1万分の1です 。 内膜症があってチョコレート嚢胞 がある人から卵巣ガンが出来るのは1万分の70、つまり千分の7です。 万が1が、万が70の確率になるので、 70倍多いということになりま す。患者さんのなかには、「 私は千分の7にはならない 」と思って手術をしない人と、「怖いから取りたい」という人がいますが、 数値 を示して、あなたはど ちらを選択しますかとうかがっています。 ガンだったら 手術をしなくてはいけないの ですが、今ガンではない人を手術しても、将来ガン にならない可能性もあるので、 患者さんに どちらを選択するのか 決めていただい ていま す。でも70倍は多いと思います。
(提供 甲賀かをり)

 

子宮内膜症から卵巣ガンが発生する可能性もあります。少なくとも子宮内膜症の患者さんを拝見していると、後年卵巣がんになられる方は1%以上いらっしゃいます。最近、浜松医科大学の小林博先生は、静岡県の長年にわたる大量の調査をまとめて、1.7%という数字を出しています。
 また近年増加している卵巣ガンのタイプは、DES(ジエチルスチルベステロールという女性ホルモン)を服用した妊婦さんから生まれた子どものガンと同じタイプであること、これも気がかりです。
決して不安を煽るつもりはありませんが、子宮内膜症の患者さんが月経痛等を生理的なもの・仕方のないものと我慢して、病医院を受診されないのは困ります。
とくに子宮内膜症と診断されたことのある方は、定期的に診療を受けてください。小林先生のデータでは、40代以降、痛みなどの子宮内膜症症状が軽くなってからガンができてくることが多いということです。油断は禁物です。検診が重い病気を防ぎます。
(提供 堤 治)

日本の婦人科腹腔鏡はガンの手術で大変立ち遅れています。他の外科領域ではすでにガンの治療に腹腔鏡が導入され、普及しつつあります。
婦人科では、欧米のみならず、隣国の韓国や台湾でも普及が進んでおり、その手術映像や成績のよさに圧倒されます。日本ではわずかに一部私費診療でおこなわれているのが現状です。その場合、患者さんの医療費負担は保険診療の場合の10倍もするようです。
(提供 堤治)

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